2010.06.20
「 PEUGEOT 308 GTi のある風景 」 その3
308GTiに積まれているエンジンは、
BMWとの共同開発の1.6リッター ターボチャージャー付直列4気筒DOHC16バルブ、
最高出力は175ps、最大トルクが24.5kgm、トランスミッションは6段マニュアルのみ。
エンジンのフィーリングはいわゆるドッかんターボではなく低回転から高回転までリニアにふけ上がる。
これはおそらく1000rpm近くの低回転域から過給が始まっているからであろう。
アクセルを踏み込めばレスポンスよく、1.4トンのボディを感じさせない加速感が味わえる。
ただし“ GTi ”という名前を考えた時にどうかというと残念ながらパワーは少々物足りなく思う。
車重が重いことでパワーウエイトレシオを下げてしまっていて
ボディウェイトとエンジンパワーのバランスが合ってないのである。
そもそも“ GTi ”なのにガラスルーフだったりするところが中途半端でもある。
やはり欧州車で“ GTi ”の名前を付けるのなら小柄なボディでカリカリの尖がったクルマであってほしいと思うのだが。
いっぽう、ブレーキの方はというと大径ディスクと相まってとても効きがいいのだが、
ブレーキを踏み込んだ時のロックさせないギリギリのところのコントロール幅が狭く、
少々デリケートに踏まないとカックンブレーキを連発してしまう。
これはブレーキパッドの味付けで改善できると思うが、この車用のサードパーティ製のパッドがあるのかどうかは不明。
インプレッションは続く・・・。
それにしてもウン十年ぶりに乗るマニュアル車の運転はぎこちない。
急な上り坂での坂道発進では冷や汗をかいたり、
車庫入れのバックではAT車ではありえないエンストをしばしば・・・カッコ悪。
高速道路の料金ゲートに向かって100kmのスピードから減速しようとブレーキを踏んでいるのに全然スピードが落ちない、
左足でブレーキと思って踏んでいたペダルが実は「クラッチ」だったりするから止まるはずもない。
(ふだんAT車では左足はブレーキ専用なので・・・)
もはやカラダは「AT限定」になっている・・・。